主夫ポン吉、徒然なるままに

20年以上前から主夫をしているポン吉の備忘録のようなブログ。

横雨でも濡れないように、どうして傘は進化しない?

子供の頃に未来の乗り物や生活を想像する時、ポン吉の頭の中に傘をさすシーンは出てこなかった。

ポン吉はボタン一つで自分の周りを透明なバリアーのようなもので覆って、雨風から身を防いでくれる装置をイメージしていた。

それからもう何十年も経つのに、

どうして!

傘は進化しなかったんだろう?

スケートボードだって宙を浮く時代なのに!

それとも傘はすでに進化の最終形態なのだろうか。

そもそも傘とは

今から4000年ほど前に人類は傘を使い始めたようだ。

貴族が日よけのために、家来に傘を持たせていた絵画が残っているらしい。

傘の始まりは日傘だったのだ。

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何千年も昔の時代に太陽の日差しを気にする人は、王様や貴族のような身分の高い人たちだけで、庶民はそんなことは気にしなかった。

だから、傘は身分の高い人たちのために作られた高級品だった。

そのために機能性よりも宝飾品としての見栄えが重要視されてきた。

現代においてもイギリスの紳士の中には専門の職人に傘を細くきれいにたたませたものを持ち歩く人もいるそうだ。

雨傘として普及

雨から濡れないようにする、という機能性を重視するようになって、庶民でも使用するようになったのは18世紀になってかららしい。

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雨に濡れないために自分で傘をさして持ち歩き始めて約400年になるということだ。

人が遠くの人に手紙を走って届けていた時代から、ボタン一つで瞬時にどこへでもメールを届けることができる時代に進化するのに200年もかかっていない。

しかし約400年前から雨傘の形状は大きく変わっているようには思えない。

空から降ってくる雨を頭上に広げた傘でよけるという構造は、横から降りつける雨には対応できないし、足元はカバーしていない。

もちろんレインウエアを着れば頭から足元までカバーできるが、

それはポン吉が子供の頃に思い描いた未来予想図とは違う。

テクノロジーに期待

数年前に、ポン吉にとって画期的と思われる雨傘が話題になったことがある。

それは聖火ランナーが持つトーチのような1本の棒状のものだった。

それを傘をさすように持つと頭上側の先端から気流を発生させて雨をはじき飛ばすというものだ。

従来の傘とは形状も雨をよける方法も全く違う。

それはポン吉が期待していた未来の傘に近いものだった。

ただ雨の中を移動するということを考えると、重さや大きさはまだまだ開発途上という感じがした。

実際それは現在に至ってもまだ商品化されていない。

雨傘は家電へと進化すべき

超音波やレーザー技術とか、もっとポン吉にはよくわからない最先端技術を駆使して雨傘を作ることはできないのだろうか?

先進国の中でも雨の日が多い国は日本であり、小型軽量化が得意な日本のメーカーが技術を結集して雨傘を開発して欲しい。

「風の強い雨の日でも、〇〇があるから大丈夫!」の「〇〇」を作ってほしい。

いつの日か雨傘は家電コーナーで売られるのが当たり前になるのを心待ちにしたい。

もっとも、その時はすでに雨傘という言葉は死語になっているかもしれないが。