主夫ポン吉、徒然なるままに

20年以上前から主夫をしているポン吉の備忘録のようなブログ。

「エイリアン:コヴェナント」を観る前に

ポン吉の息子が映画「エイリアン:コヴェナント」を観に行くと言っていたのだが、その前に観ないといけないものがあるらしい。

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「エイリアン」と「プロメテウス」

すでに「エイリアン:コヴェナント」を観た友人がポン吉の息子に、「コヴェナント」を観る前に「プロメテウス」と「エイリアン」を観た方が良いとアドバイスをくれたようだ。

そこで息子はその2本の映画のDVDをTSUTAYAで借りてきた。

ポン吉はどちらも映画館で観ていた。

息子がどちらを先に観ようか悩んでいたので、公開は「エイリアン」が先だけどストーリーは「プロメテウス」から「エイリアン」に続いていくと話してあげた。

息子が早速DVDを観はじめたのでポン吉も一緒に観ることにした。

「プロメテウス」は5年ほど前に観たのでそれほど新鮮味はなかった。

しかし「エイリアン」は40年ほど前に観てから随分と経つので新鮮に感じられた。

2本とも近未来を描いたSF映画で、時代設定は「プロメテウス」が2093年で、その後に2122年の「エイリアン」へと続いていくことになる。

ただし、製作されたのは「エイリアン」が1979年で、それから33年経った2012年に「プロメテウス」が製作された。

近未来の劣化

「プロメテウス」を観た直後に「エイリアン」を観ると、どうしても違和感を感じる。

それは「エイリアン」に出てくる宇宙船ノストロモ号の船内が1979年の映画公開当時では近未来感を演出していたのだろうけれど、今観るとノストロモ号の船内は宇宙船の中というよりも古い潜水艦の中のような感じがするからだと思う。

2122年のノストロモ号の船内の通路灯が白い蛍光灯で蛍光管がむき出しだったり、コンピューターのモニターがブラウン管だったり、音声入力ではなくキーボードで打ち込まないと答えてくれないコンピューターを見ると、近未来感の劣化を感じずにはいられない。2122年のノストロモ号の装備品は2017年現在のほうが進んでいるように見えてしまう。

映画が公開された1979年にはまだ一般的家庭には、コンピューターも携帯電話もLEDも当然タッチパネルもない時代だから仕方がないかもしれない。

1979年当時に「エイリアン」を観た際に、質問をすれば答えてくれるコンピューターの存在自体が便利な近未来の世界という印象だった。

しかし、それから40年ほど後の現代では、子供から老人まで多くの人が一人一台スマホを持ち、音声入力にすれば話しかけるだけでいろんな質問に答えてくれる。

そのために2012年製作「プロメテウス」は1979年製作「エイリアン」よりも設定上、30年ほど昔になっているが、宇宙船内部や飛行士たちの装備は明らかに時代設定に逆行して新しく進化している。

芸術は劣化しない

ただエイリアンをデザインしたH・R ギーガーの少し気味の悪い世界観は今観ても斬新に感じる。

科学技術は新しいものが次々と生まれてきて、劣化して、消滅して、また新しいものが生まれるという繰り返しかもしれないが、芸術はなかなか劣化しないような気がする。

秋は運動会や文化祭といった保護者が見に行く行事も多いので、専業主夫ポン吉もゆっくりできる暇はなかなかないが、時間があればせっかくの芸術の秋なので美術館でも行ってみようかと思う。