ついにガラケーを卒業し、スマホを手に入れた
ポン吉の奥さんがガラケーでは仕事に支障をきたすというので、スマホに乗り換えることになった。
ポン吉と奥さんは20年以上前からNTTの携帯電話なので、今回も携帯電話の会社を変更することはしなかった。
というよりも、はっきり言って何が何だかよくわからないので、NTTドコモにしておくという消極的選択をするしかなかった。
ドコモの料金プランだと奥さんだけでなくポン吉も一緒にスマホにした方が良いような気がしたので、ポン吉もガラケーを卒業してスマホにすることにした。
iPhoneの壁
ドコモショップに行って2時間ほど待っていると、担当の女性がやってきた。
ポン吉も奥さんもスマホの機種がたくさんあってよくわからないので、とりあえずiPhoneにしようと決めていた。
ここでもまた消極的選択をしていた。
ドコモの担当女性はいろいろとポン吉たちの要望や話を聞いてくれた。
そこで言われた一言で、またしてもポン吉たちは消極的選択をすることになった。
それは「アイフォンの修理や相談などのアフターケアはドコモショップでは対応していません。」
という言葉だった。
ポン吉が今まで使用してきたガラケーはすべてと言っていいほど不具合が発生していた。
そのたびに、ドコモショップに持ち込んで修理するか代替品に交換してもらっていた。
それができないとなると不安だった。
しかもポン吉の家から一番近いアップルストアまでは2時間近くかかってしまう。
ポン吉の近所でもiPhoneを使用している人はいるけれど、
そもそも消極的選択の結果のiPhoneだったのに、そのiPhoneがアフターケアが面倒かもしれないと聞かされたので、iPhoneを選択するのはやめにした。
担当女性の言う「ドコモのスマホ」から選択することにした。
ドコモで売っているけどiPhoneはドコモのスマホではないんだ。
「アップルのスマホ」らしい。
ポン吉と奥さんはSONY製のドコモのスマホを色違いで選んだ。
家計の重荷
本体価格や月額使用料を計算してもらうと、今までのガラケーとは違う次元に到達していた。
ポン吉の家では5台ガラケーを契約しているが、1月分の費用はだいたい1万円くらいだった。
しかし、今回の買い替えでポン吉と奥さんの2台のスマホだけで1万円以上になる。
もし子供のガラケーもスマホに変更すると年間で20万円ほど費用が増すことになる。
15年以上使用していると割引金額が最大になるが、「20年以上」という枠を設けてさらなる割引をして欲しい。
それにしても世間のスマホユーザーはこの重荷に耐えながらスマホを手にしているとは知らなかった。
ポン吉の子供の同級生もみんなスマホらしい。
こんなにお金のかかるスマホを子供にまで用意してあげられる御家庭は、みなセレブに思えてならない。
結局
ドコモショップでスマホの初期設定をしてもらい、ガラケーのデータをスマホに移して、やっとスマホユーザーの仲間入りを果たした。
待ち時間も入れると7時間かかった。
ポン吉と奥さんは少しだけセレブになった気がした。
家に帰ると子供たちがポン吉と奥さんのスマホを手に取って羨ましそうにしていた。
その子供の姿を見て、ポン吉と奥さんだけがセレブになって、子供たちを見捨てたような感じがして、少し申し訳ないように思った。
もしかすると、世間の御家庭でもポン吉と同じような気持ちになって、子供にスマホを持たせてしまうのかもしれないと、ふと感じた。
とは言っても、ポン吉家の子供たちのガラケーがスマホになることは当分ないだろう。