主夫ポン吉、徒然なるままに

20年以上前から主夫をしているポン吉の備忘録のようなブログ。

偏差値とは無関係に学校のネームバリューを忖度する人

テレビのクイズ番組を見ていると解答者の大学や高校の名前が必ず表示されている。

素人の出演者の場合は以前なら出身地を表示することが多かったが、今はかならず学校名を出しているように思う。

素人だけならまだしも、芸能人に至っても学校名が表示されている。

学歴や肩書にこだわる人が多いからだろうし、たしかに日本の入試制度は知識量を必要とする問題が多いから、同様に知識量を問うクイズ番組では学歴というのはその人の力量を測る一つの目安になるのだろう。

しかしポン吉は違う観点で学校名にこだわる人に遭遇したことがある。

危険地帯に踏み込む

ポン吉が中学生の頃、友人数名で自転車に乗って部活に必要なものを買いに、電車だと2駅はなれたスポーツ用品店に行ったことがあった。

ポン吉はそのスポーツ用品店がある街にはあまり行きたくなかった。

そこには怖い人がたくさんいるという話で有名だったからだ。

ただ、ポン吉たちが揃えたかったスパイクをおいている店で、一番近くにあるのがそのスポーツ用品店だった。

だから、数人でかたまって自転車でそのお店に向かった。

そして無事にそのお店に到着した。

お目当てのスパイクは事前にお店に確認していたので、すぐに入手できた。

あとは帰るだけだった。

案の定、捕まる

しかし、お店を出てしばらくすると、ポン吉たちの行く手を遮るようにして煙草をふかしながら立っている学生服姿の男たちが数名いた。

ポン吉たちが避けようとしても、行く手を阻むので、来た道を戻ろうとしたら、後ろにも同様に煙草をくわえている同じ学生服の男たちがいた。

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ポン吉たちは前にも後ろにも進むことができなかった。

煙草をくわえた学生の一人がポン吉たちに近づいてきて、金を貸してくれと言ってきた。

 

ポン吉たちは、通っていた中学で1年生の時にこのパターンは何度も経験していた。

どうあがいても最終的にはお金を貸すことになるのが常だった。

貸すといっても、実際には返してもらえることはないので、あげたことになる。

というか、カツアゲだ。

ただ、もしその場に学校の先生などが来たら、怖い人がお金の貸し借りだと言い訳ができるだけのことだ。

1年生の時、松葉杖で登校してきた同級生がいたので、どうしたのかと聞くと、先輩とプロレスをやってて怪我をしたと言うのだ。松葉杖の彼はあくまでプロレスで怪我をしたと言っていたが、その言葉を真に受ける同級生は1人もいなかった。

 

ポン吉たちが返事に困って黙っていると、煙草をくわえた学生服の男は、ポン吉たちがどうしてここにいるのかを聞いてきた。

それにはポン吉の友人がすぐに部活の道具を買いに来たと答えてくれた。

すると男は、「おまえら、なに中?」と、ポン吉たちの中学校名を聞いてきた。

それにも友人はすぐにポン吉たちの通う中学校名を答えてくれた。

すると、その場の雰囲気が一変した。

名の知れた中学校

それまで睨みつけるようにしてポン吉たちを取り囲んでいた学生服の男たちは、急に睨みつけるのをやめた。

ポン吉たちに話しかけていた男は、伏し目がちになって、ここから早く立ち去れと言い出した。

ポン吉たちは絶体絶命のピンチを抜け出せるチャンスとばかり一目散に自転車のペダルを漕いだ。

そして何とか危険地帯を抜け出せた。

次の日、学校でそのことを同級生たちに話すと、

ポン吉たちの学校は、いまものすごく怖い中学ということで、ちょっとばかり名を馳せているので、おそらくその男たちも仕返しを恐れて手を出すのをやめたのではないかとのことだった。

学生服姿で堂々と煙草を吸いながらカツアゲしてくる中学生にすら恐れられている中学校って凄いよねと、その場にいた同級生たちはみんな自虐的に笑っていた。

ただそのネームバリューのおかげで命拾いしたのも確かだった。

学校名や肩書で忖度するのは善も悪も関係ないということのようだ。