男子校の文化祭、肉食女子健在
先日、ある男子校の文化祭に行く機会があった。
ポン吉は4人の子どもをそれぞれ違う高校に通わせたので、文化祭には何度も言ったことがある。
経験上、高校の文化祭の来客は、だいたいその学校に通う生徒の保護者や友達、そしてその学校を受験しようと考えてる小中学生とその保護者、あるいはその学校の卒業生が多いように思っていた。
ところがポン吉が先日行った男子校の文化祭は少し違った。
無邪気な獲物を狙う狩人たち
学校の中に入ると、圧倒的に女性が多かった。
しかも女子高生というよりはもう少し年上、かといって生徒の保護者という年齢には見えない若い女性が多かった。
ポン吉が缶コーヒーを片手に校庭のベンチに腰掛けてると、すぐ目の前でその学校の男子生徒たちに話しかける若い女性たちがいた。
盗み聞きした訳ではないが、話声が聞こえてきた。
お互いに初対面のようだった。
女性たちは男子生徒たちと一緒に写真を撮ろうと話しかけていた。
女子高生には見えない彼女たちは、女子大生だった。
女子大生たちが完全に主導権を握って初対面の年下の男子高校生と写真を撮り、いろいろと話をしていた。
しかし、ほんの数分でその女子大生たちは男子生徒たちを解放していた。
そしてまた違う獲物を探しに校舎の中へ消えていった。
そのような光景は学校内のいたるところで目撃することができた。
その男子校は有名な大学の附属校なので、そこに通う生徒はほぼ全員が一流と言われる大学に入学することになる。
しかもその学校は資産家や有名人の子供が多いことでも知られている。
ポン吉のような俗人から見ると、先ほどの女子大生は男子生徒たちが大学生になる前に自分の彼氏にしてしまおうという逆ナンパだったのだろうと感じた。
19世紀以前の女性は致し方なかった
女性自らが自分の力で富や名声を得るチャンスを持っている現代とは違い、19世紀以前の女性には社会的自由度が極めて低かったので、富や名声を得るには地位や階級が高くて富裕な資産を持っている男性の妻になるか、もしくは愛人になるくらいしか選択肢がなかったそうだ。
だから女性は必死でおしゃれをして、あの手この手を使って目当ての男性を射止めようとしていたようだ。
その争奪戦は現代の比ではないことは、歴史上の様々な本でも語られている。
肉食女子健在
しかし21世紀の現代においてもなおそのような手段で、富や名声を手に入れようと企んでる人は、依然として存在しているようだ。
ポン吉が行った男子校の文化祭では、女子大生たちが、まだそれほど世慣れていない男子高校生たちを、我が物にしようと必死に動き回っていたように見えた。
まるで将来の王子様を青田買いしに来ているようだった。
しかし、この男子校と同じ大学に附属する女子校があるのだけれども、男子大学生がその女子校に大勢やって来るという話はあまり聞いたことがない。
やはり現代は男性よりも女性の方が積極的に行動するのだろうか。
家にいることが多い専業主夫のポン吉もそのバイタリティーだけは見習いたいと思う。