専業主夫は社会的に認められている?
ポン吉は20年ほど主夫をしているけれど、ポン吉の近所の人や子供の友達のお父さんやお母さんは、ポン吉が主夫だとは思っていないように感じる。
近所の人たちや子供の友達のお母さんとは平日の昼間にスーパーでよく会うし、バーベキューや鍋パーティーなどに呼ばれた時には、ポン吉は「主夫してます!」と話しているにもかかわらず、誰もその言葉を本気にはしてくれない。
理解しにくい、主夫の存在
ポン吉と同世代の人たちには「同年代の主夫」というのが、イメージし難いのか、だれもが笑って受け流してしまう。
ちなみにポン吉はアラフィフだ。
そして、みんな勝手にイメージを膨らませて、ポン吉が小説家とかアーティストだから、サラリーマンのように時間の縛りがなく会社に通勤することもないので、平日の昼間でも良く姿を見かけるだけだと思っているようだ。
たしかにそういう類の人が近所に何人かいることは知っているが、ポン吉はそれには該当しない正真正銘の専業主夫である。
ただポン吉も自分の職業をあまり声高に主張するのも変だと思うので、自分の立場はみんなの想像にお任せすることにしている。
イクメンから主夫へ
しかし、最近は男性も育児休暇を取得するようになり、イクメンから主夫になることも珍しくなくなっているように思う。
子供の保護者会にも男性の出席者が増えきてるし、平日昼間のスーパーにも小さな子供を連れた男性を見かけるようになった。
もしかすると「主夫」が増えるているのかもしれない。
主夫に対する意識の変化
だとすると、すでに「主夫」は社会一般に広く認められる存在になっているのだろうか?
ポン吉が専業主夫になりたての頃の20世紀の日本では、「専業主夫=ヒモ」的な考えを持つ人も多かった。
世の中に「専業主夫=ダメ男」という風潮があったように思う。
それが20年経って「専業主夫」も世の中に必要な存在として認められるようになったのだとしたら、
別にポン吉が認められたわけではないけれど、すごくうれしい気がする。
「やったぞ!主夫!」
「胸張っていいぞ!主夫!」って気持ちだ。
これから主夫になる人や主夫を検討中の人にとってネガティブな社会的風潮がなくなってきているのであれば、
夫婦が家族にとって一番いい選択を純粋に自分たちで判断できる時代になってきたのかもしれない。
結局
主夫に対する社会的風潮の変化云々よりも、家族の意識が最も大切になってくる。
いくら社会的に奇異な目で見られたとしても、家族にとって「主夫」としての父親はかけがえのない存在であることは間違いない。
とくに子供は主夫である父を一番認めてくれていると感じる。
20年近く主夫をしているポン吉が言うのだから間違いない。
もっとも、ポン吉が言うからこそ信用できないかもしれないが。